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運輸安全委員会事故調査報告書【H30年6月28日公表】

投稿日時:2018-06-28 00:00:26 (1295ヒット)

【鉄道事故:1件 重大インシデント:1件】

番号 事業者、インシデント種類、発生日時・場所 インシデント概要
2 ○西日本旅客鉄道株式会社
○車両障害(鉄道事故等報告規則第4条第1項第8号の「車両の走行装置、ブレーキ装置、電気装置、連結装置、運転保安設備等に列車の運転の安全に支障を及ぼす故障、損傷、破壊等が生じた事態」に係る鉄道重大インシデント)
○H29.12.11(月)
○愛知県名古屋市
 東海道新幹線
 名古屋駅構内
博多駅発東京駅行き16両編成の上り第34A列車(のぞみ34号)は、山陽新幹線博多駅を定刻(13時33分ごろ)に出発した。博多駅出発直後から乗務員等が車内での異臭及び車両の床下からの異音等を認めたが、新大阪駅まで運行し、その後の運行を東海旅客鉄道株式会社に引き継いだ。
 16時53分ごろ、第34A列車が東海道新幹線名古屋駅に到着する際、東海旅客鉄道株式会社の運用指令の指示により同駅に派遣されていた車両保守担当社員が4両目車両からの異音を認めたため、17時03分ごろ、同駅において、床下点検を実施した。
 点検の結果、4両目車両の台車(歯車箱付近)に油漏れが認められたため、第34A列車の運行を取りやめた。
 その後、当該車両を車両基地(名古屋車両所)に移動させるための作業を行っていたところ、23時40分ごろ、4両目車両の前台車の台車枠左側の側ばりに亀裂が発見された。
 列車には、名古屋駅到着時点において、乗客約1,000名及び乗務員7名(運転士1名、車掌3名及びパーサー3名)が乗車していたが、負傷者はいなかった。
 なお、第34A列車として運用された車両は、西日本旅客鉄道株式会社の所属である。