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ATS・ATC〔改訂二版〕

投稿日時:2018-12-26 10:37:21 (5540ヒット)

ATS・ATCは近年、新しいシステムが開発され実用化されており改訂二版を出すことになりました。

ATS-S形は事故防止に役立ちましたが信号冒進事故がなくならないことからATS-Sを改良したATS-SN、ST、SW、SK、SS、SFが開発され導入されました。一方、西明石駅の事故を契機に、機能向上を図ったATS-Pが開発され、車上でブレーキパターンを作成し、常用ブレーキ制御になっていることから、信号の上位変化時の回復運転が容易になりました。ATS-P形もJR各社が線区に合わせて機能向上や信頼性向上などを図ったいろいろな種類が開発されています。最近では、ATS-SN、SKの車上子をそのまま使用し、ATS-SN,SKとの共通運用も容易なATS-DN、DKが開発されています。

ATCにおいても速度制御は多段ブレーキ制御方式から一段ブレーキ制御方式、更には車上で計算してブレーキパターンを発生する車上主体一段ブレーキ制御方式が開発されています。

本書では、これら開発されたATS・ATC装置を変遷として解説しています。

なお、新幹線ATC方式については信号概論シリーズの「新幹線信号設備」の中で他の設備とともに記述していますので、本書からは割愛しました。

本書は、主にJRで使われているATS・ATCを紹介していますが、基本になる考え方は公民鉄であっても変わることはありません。公民鉄の方に対しても良き教科書になると期待しています。

体裁

B5版 219ページ 全9章

頒布価格(実費)

定価3,520円(会員価格2,860円)(いずれも税込み)送料実費